第215回東北地方会
◆2018年9月22(土) ◆会長:東北大学 張替 秀郎 ◆会場:仙台国際センター
- 演題番号 4
- 演者:斉藤 美有 / 指導医:小野寺克洋
岩手県立胆沢病院内科
Good症候群に赤芽球癆を合併した1例 - 演題番号 5
- 演者:佐藤 秀紀 / 指導医:郡司 直彦
福島県立医科大学消化器内科
Good症候群に難治性の腸炎を合併した1例 - 演題番号 7
- 演者:松井 大介 / 指導医:阿部 史人
秋田大学医学部附属病院血液腎臓膠原病内科
ドミノ肝移植の19年後にネフローゼ症候群を来たしたTRR型腎アミロイドーシス
受賞の感想
岩手県立胆沢病院内科 斉藤 美有先生
この度は若手奨励賞という栄誉ある賞をいただきまして大変嬉しく光栄に思います。常日頃から手厚いご指導をしてくださった小野寺克洋先生をはじめとする呼吸器内科、血液内科、呼吸器外科の先生方に厚く御礼を申し上げます。
呼吸器内科で研修していた際、初めは胸腺腫疑いだった方が検査を進めていくうちに非常に珍しい「Good症候群」であったため、地方会での発表を提案して頂いたのが発表のきっかけでした。稀な疾患であったため、この疾患の存在を知らないと患者様を救えないことを痛感しましたし、確立した治療法や病態がないため、多くの論文や本を読み勉強することの大切さを知りました。発表当日に向けて、スライドは文字ではなく写真や表を多く使って準備し、5分に収まるように話す練習を何度もしました。
今回の受賞を励みに、今後の診療や勉学により一層積極的に取り組んでいこうと思います。今後もご指導ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。
福島県立医科大学消化器内科 佐藤 秀紀先生
この度は発表の機会をいただき、また若手奨励賞に選出していただき大変光栄に思います。熱心に御指導してくださった郡司先生はじめ消化器内科の先生方、また病理部の先生方にも大変感謝しております。今回はGood症候群という稀な疾患に腸炎を合併した症例を発表させていただきました。Good症候群に合併した腸炎の機序は未だに解明されていないため治療法も確立しておらず経過も長い症例であったことから発表の準備は難渋いたしましたが文献を検索したり先生方と議論を重ねていくうちに数多くあった疑問点が徐々に解決していきました。今回の発表を通して1つの疾患・症例について突き詰めて勉強することの楽しさを知ることができました。
今回の受賞を励みにより一層勉学や診療に取り組んでいく所存です。今後とも御指導御鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
秋田大学医学部附属病院血液腎臓膠原病内科 松井 大介先生
この度は内科東北地方会若手奨励賞という非常に光栄な賞をいただくことができ、嬉しく思っております。自分がこのような賞をいただけたのも、症例を提出する様提案してくださり熱心にご指導いただきました阿部先生並びに秋田大学第三内科の先生方、また何よりも多くのことを学ばせていただきました患者様のおかげだと思っております。この場を借りて御礼申し上げます。
自分としては周到な準備をして発表に臨んだつもりでしたが、発表後には多くの先生方から自分が思い至らなかったご意見・ご質問をいただくことができました。自分の知識不足や検討の浅さを感じ、これまでの自分の学習態度を一度振り返るきっかけになったと思います。今回の症例に関してもまだまだ学習の必要があると痛感しましたし、今後内科の道を志すにあたり、より深い理解をもって患者さんと接していける様に、日々研鑽を重ねていきたいと思います。