第227回東北地方会
◆2022年9月3日(土) ◆会長:山形大学 渡辺 昌文 ◆会場:山形テルサ・web
- 演題番号 6
- 演者:山岸 優太 / 指導医:井汲 陽祐
みやぎ県南中核病院 循環器内科
COVID-19 mRNAワクチン接種後心筋心膜炎が疑われた1例 - 演題番号 8
- 演者:阪内麻里子 / 指導医:片倉 響子
公立岩瀬病院 消化器内科
新型コロナワクチン接種後に発症した自己免疫性肝炎の1例 - 演題番号 10
- 演者:榎田 会生 / 指導医:和田 学
山形県立中央病院 内科
肥厚性硬膜炎を合併した結節性多発動脈炎の1例
受賞の感想
みやぎ県南中核病院 循環器内科 山岸 優太
この度は日本内科学会東北地方会若手奨励賞に選出して頂き、大変光栄に思います。御指導頂きました井汲陽祐先生をはじめとするみやぎ県南中核病院循環器内科の先生方にこの場をお借りして深く御礼申し上げます。
今回の発表ではCovid-19 mRNAワクチン接種後心筋心膜炎が疑われた1例を報告させて頂きました。Covid-19mRNAワクチンの接種が拡大している現在、接種後数日以内の若年者が発熱、胸痛といった症状を訴え外来を受診した際には本疾患を鑑別する必要があります。12誘導心電図では、広汎なST上昇の所見に加え、PR低下やSpodick’s signの所見が早期診断に簡便かつ有用であると考えられます。
今回の発表で得た経験と知識を今後の診療や発表に生かし、より一層の研鑽を積んでいきたいと思います。今後も御指導、ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。
公立岩瀬病院 消化器内科 阪内麻里子
この度は日本内科学会東北地方会初期研修医プレナリーセッション、そして若手奨励賞に選出いただきまして非常に光栄に思います。また、お声かけくださりご多忙の中ご指導くださった片倉響子先生をはじめとする公立岩瀬病院消化器内科の先生方にこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。
今回の症例は新型コロナワクチンによる自己免疫性肝炎(AIH)の1例です。COVID-19流行、そしてワクチンが普及している中、非常にタイムリーで貴重な症例だと思います。まだ仮説の段階ですが、新型コロナワクチンが自己免疫疾患を引き起こすということは興味深く、COVID-19感染による影響や免疫の機序など様々な視点から検討しました。この発表を機により多くの先生方に知っていただけたら幸いです。
医師となって数か月で業務と並行しての準備は少々苦労しましたが、先生方のご指導もありAIHはもちろんCOVID-19や免疫学、ワクチンなど広く知識を得られ、発表することでさらにその理解を深められました。今後も今回の経験を活かし日々励んで参ります。
山形県立中央病院 内科 榎田 会生
この度は、若手奨励賞という身に余る賞を頂けたことを心より感謝申し上げます。
今回、一つの症例を深く考察し発表するといった過程を通して、多くのことを学ぶことができ、非常に良い経験となりました。
発表に関しては、自分の中での反省点や他の演者の発表をみて勉強になる点も多々ございましたので、今後に活かしていければと思います。
ご指導くださった先生方、会場にいらっしゃった先生方には心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。
受賞者
奨励賞・指導医賞受賞者と渡辺会長(前列右)