第225回東北地方会
◆2022年2月19日(土) ◆会長:東北大学 正宗 淳 ◆会場:web開催
- 演題番号 1
- 演者:神宮 大地 / 指導医:齊藤 大樹
岩手県立中央病院循環器内科
抗生剤投与後に心停止を来したKounis症候群の1例 - 演題番号 5
- 演者:中川 健治 / 指導医:藤島 直仁
能代厚生医療センター血液腎臓内科
尿路感染が原因の高アンモニア血症で意識障害を来した1例 - 演題番号 6
- 演者:鳴海 善洋 / 指導医:齋藤 慧
仙台医療センター血液内科
多発血管炎性肉芽腫症との鑑別を要した節外性辺縁帯リンパ腫の1例 - 演題番号 7
- 演者:田村 詩織 / 指導医:橋本 直土
山形県立中央病院循環器内科
ヘパリン起因性血小板減少症による急性左主幹部閉塞を発症した1例
受賞の感想
岩手県立中央病院 初期臨床研修医 神宮 大地
この度は日本内科学会東北地方会で発表の機会をいただき、また、若手奨励賞に選出していただき大変光栄に思います。お忙しい中、御指導と御協力をいただきました齊藤大樹先生をはじめとする岩手県立中央病院循環器内科の先生方にこの場をお借りして深く御礼申し上げます。
今回発表させていただいた症例は、抗生剤投与後に心停止をきたしたKounis症候群の一例です。Kounis症候群はアナフィラキシーと急性冠症候群を同時にきたす疾患であり、両者に対し速やかに治療する必要があります。発表にあたり、様々な論文を調べたり、どういった形でまとめると伝えやすいかなど多くの先生方に御指導をいただき、とても貴重な経験となりました。
今回の発表で得た経験と知識を今後の診療や発表に生かし、より一層の研鑽を積んでいきたいと思います。今後も御指導、ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。
山形県立中央病院 初期研修医 田村 詩織
このたびは若手奨励賞に選出していただき大変光栄に思います。発表に際し、熱心にご指導いただきました橋本直土先生をはじめとする循環器内科の先生方に御礼申し上げます。
今回発表させていただいたのは、CAG・PCI時に投与されたヘパリンを契機にヘパリン起因性血小板減少症(HIT)を発症し、冠動脈塞栓症を引き起こした症例です。急変時、HITを疑い迅速に治療を開始することで救命に至りました。
今回、発表にあたり文献を調べ考察する過程で、ひとつの症例から派生して多くのことについての知識や理解を深めることができました。日々の研修生活では新しい知識や手技の習得で精一杯になることも多いですが、今回の発表経験を糧に探究心を持って診療に取り組み精進していきます。